こんにちは、PSEジャパンの櫨山です。
最近の家電を見ていると、ずいぶんCheepな製品が増えたな…と。
とても残念に思います。
ここで言うのは、いわゆるメーカー品ではなく、スーパーやホームセンターに並ぶ安さ重視の製品のこと。もちろんすべてではありませんよ。ですが…そうした製品が「多い」と思うのです。
粗悪な製品ばかりを造っていては、メーカーに対する消費者の信頼は失われ、顧客獲得はなりません。それでは、高品質の製品を高額で販売してみてはどうか?
― 不況の時代になかなか高額な製品が売れるわけもありません。
メーカーが頭を抱えるのは、ここなんです!
消費者のニーズに応えながら、買い求めやすい価格で提供し、さらに利益を出す。
これら三点の融合点はいったいどこなのか?この融合点を明確に商品化できた製品こそが、「リーズナブル」な製品です。
決して「チープ」ではない、消費者も納得の、「それ相応な」製品。
それがまさに「リーズナブル」。
実は、一般家電(高機能を搭載した製品を別として)を企画&設計するにおいて、最高安全の製品を造ることはそれほど難しいことではありません。
(例えば、各箇所に安全保護装置を2重3重に施すことなど・・・)
しかし、こうすれば商品の値段はどんどん高くなってしまうのはあたりまえ。
やはり難しいのは、どのポイントで「リーズナブル」とするのかということですが、安全性を考えて部品を増やすにしても、その考え方は様々です。
(1)法律が定める技術基準を満たす(最低限必要とされるポイントを目指す)
(2)保証期間中に問題が起こらないことを目指す(法律で定める技術基準+α)
(3)リコールに繋がらないことを目指す(法律で定める技術基準+α+α)
(4)以降10年以上経っても、事故が起こらないポイントを目指す(法律で定める技術基準+α+α+α…)
「うちは、(2)だ!」という事業者もあれば、
「(3)までの予見はできているが、コストの関係上(1)で販売に踏み切るしかない」場合もあるでしょう。
しかし、製品が店頭に並べば、消費者の比較対象はやはり値段、デザイン、機能。消費者が売る側の都合を知る由もなく…。となれば、安物買いをした消費者がクリームをつけて、やっぱりリコールに発展することもあるのです。
「だって安いんだから仕方ないじゃないか」と言いたい売り手も実はたくさんいるはず。消費者からすれば、なんとも身勝手な発言にも聞こえますが、事実、これが多くの売り手の声ではないかと思うのです。
確かに市場は安さを求めています。多機能製品が出回り、センセーショナルなアイデアも出尽くした今、シロ物家電はどこへ向かうのでしょう?
消費者が安さを求めれば求めるほど、リーズナブルな製品は消えていき、(4)⇒(3)⇒(2)⇒(1)…挙句の果てに「ゼロ(最低限の基準も満たしていない)」⇒「マイナス1」…と降下する。「チープ街道まっしぐら!」です。
スーパーやホームセンターを見渡せば、同じ4,980円でも、
「こんなすごい物が4,980円で造れるのか」と感心することもあれば、
「こんな物に4,980円も取るのか?」と首をかしげることもあります。
日本の電気メーカーが世界のトップを誇ってきた技術と生産がアジアにシフトされ、チープな製品が市場を占領している今日この頃…。本当に残念でなりません。
消費者が求める安さ=「チープ」だとは思わないでください。
求められるのは「リーズナブル」ですよ。
Let’s 目指すはリーズナブル!
危険を承知で売らないで!
心を痛めながらの商売だけは、お止めくださいますよう。
どうぞ、皆さまのご理解をお願いいたします。