安全試験の際の安全重要部品


紅葉.JPG 

こんにちは PSEジャパンの櫨山 です。
いよいよ暦の上では「立冬」、山々も紅葉の季節となり、冬支度。今年も残り少なくなってきました。
 
今日は 安全重要部品についてのお話。
みなさんは 安全重要部品という言葉を聞いたことがありますか?
 
電気製品は多くの部品により構成されています。時には 何千、何万という部品で構成されている場合もあります。
その構成部品の中でも特に安全に係る部品を「安全重要部品」をCritical Safety Componentsと呼んでいます。その多くが1次側の部品でもあります。
 
実際 検査機関に試験依頼をした場合、必ずこの重要部品に関する情報提出を求められます。その情報がないと評価を進められないのです。
技術基準の中には、「安全性が関係する場合、部品は、規格の要求事項又は関連IEC部品規格の安全上要求項目に適合しなければならない」と規定されています。
その為、各部品には認可品というものがあります。これは、部品単体で既に該当関連規格に従って試験し、試験機関が認可書を発行した部品のことを言います。
使用する部品は勿論絶対認可部品でなければならないという訳ではありません。
しかし、認可品でない場合は、最初から安全上要求項目に適合しているかどうかの試験を行う必要があります。中にはその試験に相当時間を必要とする場合もあります。
 
製品の安全試験申請の際、安全重要部品が認可部品であることを事前に確認しておいたほうがいいでしょう。(開発時期から認可部品を選定するようにした方がいいでしょう。)
そうでないと、1点1点の部品ごとに試験を行っていっては大変な労力が必要であり、部品の別途試験の為に大幅に試験期間が延びてしまったりします。また、その部品が別途試験で不合格になるというリスクを背負うことにもなります。
生産間際に、部品が認可品でない為に大幅に量産時期を延ばさないといけないケースも多々あります。
 
最初にしっかりとした安全重要部品リストを提出するかしないかではその後の試験の進捗スピードが大きく違ってくると言っても過言ではないでしょう。検査機関の担当エンジニアだって情のある人間です。やはり、仕事のやりやすい相手と、そうでない相手があります。しっかりと準備をしてきた、対応しやすい依頼人は自然と気持ち的にも優先順位も高くなるというものです。
 
製品により、また適用規格によって安全重要部品も若干違ってくるでしょうが、基本的な考え方は大筋では変わりません。
ここでは、いくつかの製品を例にとって代表的な「安全重要部品」を紹介してみましょう。
 
一つ目は、昨今の製品の中で多用される スイッチング電源ユニット -機器の中に組み込まれAC(交流)をDC(直流)に変換して必要な2次側電圧を供給する為の電源です。安全重要部品.JPG
 
1次側部品
 
 
 
 
 
 

電流ヒューズ
X-コンデンサ
Y-コンデンサ
電解コンデンサ
整流ダイオードブリッジ
フォトカプラー
ラインフィルター
放電抵抗
トランスフォーマー
バリスター
三層絶縁線
基板
コネクター
1次2次橋絡コンデンサ
電源ケーブル
 
 
 

 
二つ目は 電熱機器(例えば コーヒーメーカー)

電源プラグ
電源コード
電源スイッチ
サーモスタット
温度ヒューズ
耐熱電線
プラスチック材質
 
 

 
その他の安全重要部品の例

インレット
ノイズフィルター
1次モーター
リレー
CDドライブ
アウトレット
リチウムイオンバッテリー
 
 

 
 
 
安全試験の準備に際しても、事前に十分考慮してください。

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