電気用品安全法 - 海外メーカーには騙されないで!


海外メーカーには騙されないで!

 

こんにちは、PSEジャパンの櫨山です。
 
ここのところ、寝不足と夏バテで体がちょっと疲れ気味。
毎朝起きるのが辛いな、と思っていたところ大変な助っ人が現れました。
 
カラスです。毎朝6時半になると鳴いてくれます。
カァ、カァ、カァ、・・・・(沈黙)
ぐぅぇ~ぇぇ~。 おぇっ(低い声で)。どこのおっさんじゃ~?
 
沈黙の後の、この吐き気のような、嗚咽のような声が気になって毎朝目が覚めます。
カラスのおかげで、快調な(?)お目覚めです。
 
しばらくブログの更新が滞っておりました。
出張が重なっておりましたもので。
いつもお読みいただいている皆様、大変お久しぶりですみません。
 
さて今日は、先日受けた大変悩ましい事例について。
輸入事業者なら誰にでも降りかかりそうな災難だと思いますので、ご紹介いたします。
 
ご相談者は、ハンディクリーナーを中国から輸入している会社です。   
ACアダプタがついておりますので、本体のクリーナーは電安法で対象外。
ACアダプタが特定電気用品となります。
 
中国メーカーがクリーナーを製造し、他社から購入したACアダプタを同梱。これを相談者である会社がセットで輸入しています。
 
ACアダプタが特定電気用品ということで、これについて適合性検査を受け、適合証明書の交付を受けました。費用はすべて日本の輸入事業者である相談者が負担。中国サイドと何度もやりとりし、苦労してようやく適合させることができました。
 
販売して早2年。最近、あることに気付きます。
どうやら、同じクリーナーとACアダプタのセットが大手スーパーで売られているということ。型番もそのまま同じ。自社が費用をかけて適合させた製品がそっくりそのまま、他社が輸入し、大手スーパーに納入しているのです。
 
まぁ、ここまではよくある話。中国ならそんなことよくあります。
誰がお金を出そうと、日本の輸入事業者とどんな契約があろうと、一度証明書を手にしたら、他社にどんどん売っちゃいます。
 
ただ、今回のお話はここでは終わりません。
どうやら、このACアダプタ、中身の構造が相談者に収められている物と異なるのです。
定格銘板は同じ。型番も同じ。外見や寸法も同じ。
しかし、中身が大きく違うし、基板も違う。
 
中国のクリーナーメーカーに問い合わせたところ、他の日本企業に売ったことは認めましたが、構造の違いについては全く認めません。それなら直接ACアダプタメーカーに聞いてみようと問い合わせたところ、問題のACアダプタの存在を全く知らないというのです。相談者の会社に卸している製品はもちろん正規で製造している。しかし、もう一方については図面もないし、存在を知らないとの回答。
 
その後、ハンディクリーナーメーカーとACアダプタメーカーが揉めだしました。
 
いろいろ調べるうちに、大変なことがわかりました。
なんと、クリーナーメーカーがいつの間にかACアダプタを製造。
構造が異なるACアダプタを製造して、ラベルはそのまま正規のACアダプタメーカーの物を使用。つまり、中国メーカーどうしでコピー製品を製造しているのです。
 
クリーナーメーカーは、これを相談者に売るとバレるので、日本の別の会社に売っていたのでしょう。相談者はすっかりクリーナーメーカーを信じていましたから、証明書のコピーや何やらも渡してしまった…。それを悪用して日本の他の会社に売っていたと思われます。
 
困ったのは相談者。
費用はこちらが出したのに、他社に販売を持って行かれ…。
今じゃ、そちらが堂々と大手スーパーに並んでいる。
 
さらに困っているだろうと思われるのが、大手スーパーでしょう。
納入業者をすっかり信じて買っているわけで…。しかし、その業者は中国メーカーに騙されている…それで全く気付いていない。
 
しかし、おたくの製品は偽物ですよと、こちらが大手スーパーに言って出るのも筋違い。さらに、あまりクリーナーメーカーを怒らせると、相談者への納入が滞ることも考えられます。ロット数からすると、ひょっとしてもう一方の輸入事業者のほうが多いのかもしれません。
 
ここからはあくまで相談者の推測ですが、おそらくクリーナーメーカーとACアダプタメーカーの担当者レベルでこうしたことが行われているのではないかと言います。
 
まさか、ACアダプタメーカーが自社の売り上げを他社にくれてやるわけがないでしょう。しかし、ACアダプタメーカーの内部の者の手助けがなければ、ここまで巧妙に真似もできないレベルです。
 
なんと恐ろしい話ではありませんか?
 
こうしたケースで泣きを見るのは相談者であり、もう一つの輸入事業者であり、あげくの果ては大手スーパーです。すべて日本の事業者が被害を受けます。
中国メーカーは売ってしまえば、はい、おさらば。
 
私は弁護士ではありませんから、これを解決してあげられることはできません。
私にできることといえば、すでにもう一方のアダプタで規格に適合していない箇所を発見することぐらい。
 
この件においては、憤りはもちろん、しかしなんともできないこの状況に無力さも感じます。
 
海外メーカーとのお取引の際には、どうぞ皆様、十分にお気をつけください。
 kochouran.JPG
PS: 先日 ホームセンターに行った折、店頭でミニ観葉鉢(ミニ胡蝶蘭)が売ってました。育て方も分からず、衝動買いしてしまいました。なんとか長く咲いていてくれればと思います。
 

 

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