こんにちはPSEジャパンの櫨山です。
先日、府外から友人が訪ねてきたので、久しぶりに京都観光につきあいました。
あちらこちらを歩いて、一軒のちりめん屋(布、袋物)の前で立ち止まります…。
思い起こせば30年ほど前、大学時代にその店でアルバイトをしていました。
その当時、私の雇い主だった店主は今から考えてもエネルギッシュなおやじで、彼にまつわるおもしろエピソードは数え上げるときりがありません。
その当時、「会長」と呼ばれていた店主は80歳。とてもお元気な方で接客のノウハウを熱心に指導してくださいました。
この店には工房があり、京ちりめん製品の卸し業もやっていたのですが、ちりめんの袋物などを東京の百貨店の催事に出店することになり、当時一番の若手だった私が荷造りを任されました。製品の荷造りが完了し、いよいよ運送会社の送り状に記入しようとした時・・・事件はおこりました。
なんと、「会長」が墨をすり、毛筆を用意しているではありませんか!
東京の担当者に手紙をしたためる・・・のかと思ったら、おもむろに送付状に住所を書き始めたのです。行先は小田急百貨店。
小田・・・「九」と筆を走らせた会長。
「急」の間違いだなと思っていると、勢い余った会長の筆が・・・「九」の上に乗りました。
小田・・・「丸 まる」!
堂々と「小田丸百貨店」と書いてしまったのです。
ワンマンな会長でしたから、その当時の私には間違いを指摘する勇気もなく、今に至ります。
発送の時、会長が見ていないところで、カーボンに複写するように毛筆の上を一所懸命なぞったことを覚えています。
老舗でアルバイト時代の苦い経験です。
話はかわり、老舗といえば、先日こんなことがありました。
製品は電灯器具。とある老舗メーカーの製品をOEMで仕入れるお客様から相談をうけ、メーカーに電話することになりました。
「JISに準拠して設計しております。」とメーカー。
「JISですか…。電安法に基づく評価は無いのですね?それなら、とりあえずJISの評価レポートはありますか?」と私。
「そんなものありません。うちは老舗ですよ。昔からJISに沿って設計してますので、試験なんて必要ありません。電安法上は届け出も滞りなく済ませておりますし、官公庁にも納めていますから、信頼性は確実です。おたくにとやかく言われる必要はありません。」
えぇー??なんと強気なご発言。
あまりにも話がかみ合わず、一旦出直すことになりました。
届け出ているのに、技術基準に適合の為の試験はなし。根拠のない「JIS準拠」を豪語する…。
官公庁に納めているならなおさら確実に対処しろよ!といった感じです。
そもそも「準拠」ってなんやねん?
義務なんだから「適合」させろよ!
と、いう私の声もむなしく…。
あぁ、残念。
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