電気用品安全法 - 正規輸入代理店のなげき


正規輸入代理店のなげき

 

こんにちは、PSEジャパンの櫨山です。
 
つい先日、娘達に東京みやげをと思い、駅で「サザエさんサブレ」を買いました。
家に帰って封を開けると、付録の「磯野家系図」を発見!
 
実は人生52年目にして新たな発見がありました。
ノリスケが波平氏の甥であることは知っていましたが、波平の「妹の息子」だったのは皆さんご存知でしたか?波平氏の妹さんの嫁ぎ先は波野家。ノリスケはそこの三男坊だったのですよ。私はてっきり「波平」の双子のお兄さんである「海平」の息子とばかり思っていました。
 
生きてるってスバラシイ! 人生は、日々勉強です。
 
ところで、先日こんな話を耳にしました。
アメリカから電気用品を輸入して販売している事業者の切実なお悩みです。
 
この事業者は正規輸入代理店として製品を輸入し販売しているのですが、ネットビジネスが盛んになり海外からの製品の輸入がお手軽になった昨今、正規ルート以外で輸入される製品に頭を悩ませているとのこと。
 
ネット市場で商売している個人が海外から小ロットを買い付けして、そのまま販売するケースが増えているというのです。それが日本仕様に改良された製品なのか、はたまたアメリカ国内向きに販売されているモデルなのかわからない。アメリカのサプライヤー(メーカー)がそうした非正規輸入に品物を卸すわけはありませんから、おそらくそれらはアメリカ国内で出回った製品を非正規ルートで売買したものでしょう。
 
問題は、輸入した人が電気用品安全法上での輸入事業者の義務を果たしているとも限らないということ。PSEマークの表示すら行っていない、技術基準への適合確認って一体なんのこっちゃ?といった様子です。
 
こうした非正規輸入によって日本に持ち込まれた電気用品にPSEマークが表示されていないとして、まず疑われるのが正規輸入代理店です。製品にはブランド名があるわけですから、PSEマークの表示が無いとすれば、まずはそのブランド名を掲げている正規輸入代理店にお問い合わせが来るわけです。
 
シリアル番号の照合等で正規輸入品でないことを証明し、たとえ表示違反の疑いが晴れたとしても、ブランド名に傷がついたことにかわりありません。
 
さらに心配されるケースとして、万一、非正規ルートで輸入された同ブランド製品が市場で事故を起こしたとしましょう。まずは正規輸入代理店にクレームが来て、問い合わせが来る。これが重大事故ともなれば、ブランド名が報じられその信用はズタズタです。
 
商売の邪魔をされた上に、信用まで傷つけられて…正規輸入代理店がお怒りになるのも無理ありません。
 
また、これとは別のケースでこんな話もありました。
音響機器を輸入する正規代理店の嘆き。
こちらは、ヨーロッパメーカーの子会社として設立された日本法人のお話です。
 
このメーカーの製品は品質もさることながら、デザイン性も認められて音楽業界で高い地位を確立しています。現在、日本法人では新品ばかりを輸入していますが、最近は日本でもビンテージ品が注目を集めており、こうしたビンテージ品をヨーロッパから買い付けてネットで販売するビジネスが増えています。
 
この日本法人が心配しているのは、ビンテージ品の品質と流通についてです。ビンテージ品の売買が盛んなヨーロッパでは、ビンテージ品の売買をメーカー自らが行うこともしばしば。ユーザーがビンテージ品の修理やメンテナンスに困らないよう、メーカーの本社にはビンテージ品を専門に取り扱う部署があるのだそうです。修理や部品交換はもちろんのこと、事前に製品のメンテを行った上で輸出も行います。もちろん、お話をうかがったメーカーも例外ではありません。
 
しかし、日本へのビンテージ品の正規輸出を行っていない現状で、このメーカー本社が気にしているのは日本での音響機器のビンテージ品の取り扱いについて。2006年のPSE騒動に起因して音響機器に対する特別承認制度が制定されました。稀少価値の高いビンテージ品(音響機器)に対する規制を緩和して流通を再開させることを目的に、一定の条件を満たした場合にPSEマークの表示が無くても販売できることを許す制度です。
 
自社のビンテージ品の流通再開を喜ぶ音響メーカー…と、思いきや!
心情はいたって複雑です。
 
メンテが施されたかどうかわからないビンテージ品が非正規ルートで日本に輸出されたとしましょう。輸入した業者が特別承認制度に申請したとする。稀少価値は十分高いわけですから、ひょっとして特別承認を受けるかもしれません。
 
しかし、市場で問題が起こった場合、いったいどこまでの責任をメーカーが負わなければならいのでしょうか?
 
ヨーロッパで実施しているように、メーカーがメンテを保証してビンテージ品を流通させたわけでなく、誰かが勝手に日本に持ち込んで、事故でも起きればブランド名に傷がつく・・・。そもそも日本向けに作った製品でもなく…、何代も人手に渡って中身が改造されている可能性もあり・・・、それでも承認が出てしまうことがあったら??
 
(…あるのか? いやっ、ないのか?実は私もよくわかりません。
確かに言われてみれば気になります。)
 
正規輸入と非正規輸入。こうして電安法にも大きく関連しているなんて、いわれてみればそのとおりですね。
 
大変勉強になりました。
 

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