2009年4月


 

こんにちは、PSEジャパンの櫨山です。
今日は電気用品名のお話です。
 
よく耳にする 「真空で食品をパック、食品を長持ちさせますーフードセーバー」のコマーシャル。
一般的にはフードセーバーで親しまれている製品名。
お客様からのよくある質問で「電気用品安全法ではフードセーバーはリストにないが対象外でいいのですか?」
なるほど、もっともな質問かも知れません。
 
実はフードセーバーは電気用品名が「電気接着機」として特定電気用品以外の電気用品として対象となっています。
「電気接着器には、食品等を入れた合成樹脂製保存袋を電熱により溶着させる密封包装機を含む」と解釈にあります。【添付電気用品の解釈参照】
 pdf_icon.jpg
通常、技術基準適合確認に適用される技術基準は省令第1項による技術基準では、
別表第八 (29)、また 省令第2項技術基準では安全基準J60335-1(H20),J60335-2-45(H20), EMI基準J55014-1(H20) となります。
このように、電気用品安全法上の電気用品名は実際の製品名や、一般製品名などと異なる場合が多々あります。
 
もう一つ、意外な例をみてみましょう。
「液晶プロジェクター」、一般的には「プロジェクター」と呼ばれている製品です。
液晶プロジェクターは電気用品名 「テレビジョン受信機」になります。
電気用品の解釈として、「モニターを有し、テレビチューナー又はコンポジット端子、ビデオ用入力端子(S-Video端子等)を有するものはテレビジョン受信機として取り扱う」とあります。
このように、電気用品名についてはなかなか分かりにくい場合が多々あります。
自分達の扱う製品の電気用品名を決定する場合特に注意を要するポイントでもあります。
リストの中に自分たちの扱う製品名がないからと言って、即電気用品安全法対象外とならないケースもあります。スタートラインでこの点をしっかり確認したうえで、すべてを進めるようにしなくてはなりません。
電気用品安全法の電気用品名はなかなか難しいですね・・・

哲学の道疎水桜.jpg

こんにちは、PSEジャパンの櫨山です。
ようやく桜を見にいくことができました。
京都「哲学の道」。銀閣寺に近く、また京大にも近い観光名所です。半分ぐらい散ってしまっておりましたが、今年の春も滑り込みセーフということで。
 
みなさんは、電気用品に棲む「ちっさいおっさん(小さいおじさん)」をご存知ですか?
 
大阪ではセンセーショナルな機能を備えた電気用品を見た時にこう言います。
「ちっさいおっさんが棲んどる。」
 
例えば、温水洗浄便座には確実に「ちっさいおっさん」が棲んでます。
携帯電話にも「ちっさいおっさん」が棲んでます。
 
今ではどこの家庭にあるテレビ。
一般家庭にテレビが普及し始めた頃、テレビに人が棲んでいると思いこんでいた人が多かったことを想像してください。昔はテレビにも「ちっさいおっさん」は棲んでいたんです。
 
電子レンジもそうです。昔は電子レンジにも棲んでました。
 
ファックスもそうです。家に初めてファックスが来た時。
「ちっさいおっさん」が手紙を運んでいると思った人も多いのでは?
 
「ちっさいおっさん」は電気製品に棲んでいる…いわば妖精です。
言い方を変えれば、フェアリーです。
ディズニーのポジションでいうと、ティンカーベルといったところでしょうか。
どんな製品にも棲んでるわけではありませんよ。
良品にしか宿りません。
 
そして、朝から晩まで働きます。たくさんのおしりを洗い、たくさんのお手紙を送信します。おしりかじり虫よりも働き者。黒ヤギさんより、白ヤギさんより、手紙のやりとりを行います。
 
しかし、「ちっさいおっさん」にも寿命はあります。
おっさんにもやがて「ガタ」はやってくるのです。それが経年劣化による事故につながっているのではないでしょうか。
人間も、最期は安らかに逝きたいもの。
もがきながら、苦しみながら、人に迷惑をかけながら死んでゆくのは御免です。
と、いうわけで「ちっさいおっさん」も安全に死なせてやってください。
最後までリコールされることもなく、人に迷惑がられることもなく。
 
高機能な製品もいいですが、やはり安全第一!
寿命が来るその日まで、「ちっさいおっさん」が確実にその使命を果たすことのできる電気製品づくりに、皆さまご協力くださいますようお願いいたします。
 
「京都のおっさん」櫨山が、世界の「ちっさいおっさん」を応援します!
 
GO! GO! レッツゴー、ちっさいー、おっさん!

 

桜(2).JPGこんにちは、PSEジャパンの櫨山です。
日増しにだいぶ暖かくなってきました。寒いのが苦手な私にとってこれからがいい季節です。
 
 
 
 
 
 
 
 
今日は、温度試験のお話です。
 
安全性試験において温度試験が重要な要求のひとつであることは、すでに皆さんもご存知のとおり。温度の過度な上昇は、火傷や火災の危険にもつながりますから、電気製品を設計する上で特に注意しなければならないポイントともいえます。
また、安全技術基準適合確認試験において、リミット(限度値)をオーバーして不適合項目になることが多いのもこの温度試験でもあります。
 
技術基準や規格の要求に従って、温度試験を受けた経験がある方も多いのでは?
 
しかし最近では、技術基準(規格)が定める要求箇所だけでは不足として、任意で温度測定ポイントを増やすとか、わざと使用者の想定外の使用を想定し測定をしてみようという依頼者があります。規格要求の温度測定以外に追加で依頼です。特に、製品の機能上、温度の上昇が不可欠な電熱器具においてはこれを望まれる依頼者の方が増加する傾向にあるといえます。製品の安全をよく考慮した企業として前向きな取り組みです。
 
安全規格要求に基づく温度試験以外に、任意でポイントを増やし(50箇所にも及ぶ)測定し、機器全体温度上昇の変化を分析する。絶縁物の温度上昇を各部測定し、経年劣化への影響を考慮するなど
 
最近報告されたリコールや事故の背景を考えれば、任意といえども、こうした取り組み努力は高品質の電気用品を製造するメーカーにとっては不可欠ではないかと思うのです。
 
各ポイントの温度上昇を把握することで、潜在的な事故の可能性を把握することも安全な電気用品を消費者に供給するために必要な分析なのでは?
 
また、安全規格では異常試験での発火はNGでも、多少の発煙はOKとされることをご存知でしょうかか?熱でプラスチックが変形してしまった場合でも、危険充電部に手が触れることのできない程度の変形(感電の危険がない)であればOKとなるのです。製品の中には、回路に異常状態が起こった場合わざと抵抗を焼き切って回路を遮断する設計をする場合もあります。抵抗が焼き切れる時に若干の発煙を伴う場合もあります。
 
しかし、ワッフルメーカーやコーヒーメーカーなどキッチンで使用する電熱器具の場合、煙が出た!プラスチックが溶けた!→これって素人主婦、一般使用者にとってみれば完全にクレーム対象ですよね。
 
たとえ火災の危険が確認されなくても、煙が出たら…??
そりゃもう、消費者にとっては大変な騒ぎです。そしてブランドイメージが傷つく事態にもなりかねません。
 
こうした任意の信頼性試験は大手国内メーカーでは常識です。大手の日本のメーカーではこうした試験は社内の品質保証部門、信頼性保証部門が量産前に問題ないかどうか何十台ものPre-Production(プリプロ)モデルと呼ばれる量産試作機に対して行っているのです。
 
一方、アジア、中国の製の輸入品中には、安けりゃいい!が売りのものが多く…。最低限の義務として安全規格に適合していても、どのレベルで試験をパスしたのか消費者が知ることはありません。品質保証部門(信頼性試験部門)をもって量産前の製品の信頼性試験を行うということはまだなかなかだという話もよく聞きます。
 
もしかしたら、煙は出たけど安全規格上は「Pass」だったのかもしれないし、少し溶けちゃったけど「Pass」と判断されたのかもしれません。そして、信頼性
 
こうしてみれば、国内メーカーのブランド品が高いのには、それ相応の理由があるんですよ。機能やデザインだけではない!安全性にもお金をかけているんです。
 
使い捨てへの感覚が麻痺の時代?「ただ安けりゃいい!」…なんてだけの時代はもう終わりにしたいものですね
 

桜.JPG

こんにちは、PSEジャパンの櫨山です。
 
京都では桜満開。今週がお花見のピークのようです。
出張中でまったくそんな余裕もなく・・・。週末に京都に帰るまで雨が降らないことを願っております。
 
さて、先日NITEのメルマガを見ておりましたらこんな事故が報告されておりました。
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NITE製品安全情報マガジン【PSマガジンvol.92】3月4日号より抜粋
 
(事例1) 鉄筋3階建て集合住宅の一室から出火し、同室約15平方メ
       ートルを焼きました。
 
    ⇒水槽用ヒーターを水槽外に取り出しておいたところ、誤ってスイッ
    チ付きテーブルタップのスイッチが入って通電状態になったため、
    近くにあった本等を過熱し、火災に至ったものと推定されます。
 
 (事例2)冬休み期間中に、木造2階建て学校の教室から出火し、壁と
       床部分計約12平方メートルを焼きました。
 
   ⇒使用者の不在により、水槽の水がヒーター熱により徐々に蒸発して
    水面が下降したため、水槽に取り付けられていた観賞魚用ヒーター
    が浮かび上がって過熱し、樹脂製の水槽を溶融させ、発煙・発火に
    至ったものと推定されます。
 
◇事例1のように、水槽の洗浄等で水槽用ヒーターを水から出していて、誤っ
 て電源が入ったり、電源を切り忘れたりして火災に至るケースがあります。
 事例2のように、何らかの原因で水位が下がるなどして、ヒーターやサーモ
 スタットが水面から出て過熱するケースもあります。ご使用の際はご注意く
 ださい。また、水槽のそばにあるテーブルタップやコンセントに、水槽の水
 がかかったり、埃がたまったりするとトラッキング現象の原因になるおそれ
 があります。水槽はコンセントから離れたところに設置し、そばにテーブル
 タップを置かないようにしてください。
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そういえば、以前こんなことがありました。
 
7、8年前の話です。家の近所のアパートでボヤ騒ぎがありました。
日曜日の昼下がり。大声で叫ぶ声をきいて外に出てみると、アパートの周りに近所の人が集まっています。見ればアパートの一室から煙が出ているのですが、どうやら、火元の部屋の住人の姿が見当たらないらしく、皆で中にいると思われる住人に呼び掛けているようでした。
 
消防車が到着するまでの間、待ちきれなくなった近所の人が窓をぶち破って放水。幸い、火元の部屋の住人は外出中のようで、窓をぶちやぶった人が軽いけがを負っただけで済みました。
 
消防車が到着してひと安心していると、自転車を押しながらこちらに歩いてくる初老の男性が…。
 
「どないしたんやぁ?」と、男性。
「火事やで!」とご婦人。
「わしの亀が中におるんやー!」
 
どうやら火元の住人のようです。
中に入ろうとした男性でしたが、消防隊員におさえられて泣く泣く退散。
 
聞くところによれば、この男性は一人暮らし。カメ、メダカ、金魚などを部屋で飼っていたそうです。その日は朝から散髪に出かけた後、カメのえさを買いにホームセンターへ。
 
えさを買いに行った隙に思わぬ発煙。飼っていたカメと魚は全滅となってしまいました。
 
火元は水槽付近。原因はマルチタップにたまった埃によるトラッキング現象、もしくは何らかのはずみで水がこぼれたか?カメ用にヒーターを設置していたらしく、それが原因である可能性もあるとのことでした。(後日談--ご近所のご婦人たちの情報による)
 
「最近、事故が増えたね」なんて声も聞こえてきますが、適切な報告がなされていなかっただけで、実はこうした事故は以前から起こっていたのです。
 
消費者の皆様におかれましては、水槽用ヒーターの使用方法を今一度ご確認のうえ、お魚の飼育に励んでください。水の手入れとともに、テーブルタップ周りのホコリの掃除も小まめにお願いします。

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