2009年1月


 

 
こんにちは、PSEジャパンの櫨山です。
 
インフルエンザが流行しているようですね。寒さと乾燥…私も風邪をひいてしまいました。ゴホッ、ゴホッ。幸いインフルエンザではないようですが。新幹線移動や人ごみに出かけることが多い今日この頃。安全第一&健康第一!最近ではマスクが欠かせません。
 
今日は、最近事故やリコールが目立つ中国製の家電についてのお話です。
 
皆さんは経済産業省が定期的に公表している「News Release」をご存知ですか?平成21年1月7日付の「消費生活用製品の重大製品事故に係る公表」より、電気用品関連で、気になる事故を紹介します。
 
まずは、こちらをご覧ください。↓↓↓
 
 
 
私が注目したのは、「電気ストーブ(ハロゲンヒーター)」。
ちょうどこの発表と同じ頃、NHKの夜のニュースでもこの製品の事故について報道されておりましたので、特に気になってしまいました。
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「電気ストーブ(ハロゲンヒーター)において、首振り時に台座内部の配線のよじれが継続することにより、コード被覆が損傷し、スパークして台座部より発煙、発火したと思われる重大製品事故が2件発生しました。」
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届出事業者の社告を拝見しました。タワー型のハロゲンヒーターです。定格銘板を見ると、丸PSEマークのみならず、Sマークもついてます。
 
PSEマークやSマークがついていても、事故は起こる???
驚かないでください…起こるんです。
 
① 安全性評価を行ったからといって、製品の安全性など100%を保障できるものではありません。どんなにお偉い先生方が頭をひねっても、予想すらできない現象も世の中には存在します。
 
② メーカーが想定しない環境下で消費者が使用することもありますよね。寒い夜にヒーターを付けたまま寝る⇒寝返りうって布団がヒーターに覆い被さる⇒発火する。といった事故も起きているようです。
 
③ 安全性評価と信頼性(耐久性)評価…理論上はリンクしているものの、制度上は別物である。電気用品安全法上で定められた技術基準(規格)を満たしていても、経年劣化や耐久性の問題が事故につながることも考えられます。
 
④ 工場の品質管理の低さ。量産の原型となるプロトタイプが安全基準を満たしていても、工場での作り込みが甘ければ、個々の製品にバラつきが生じます。
 
今回のケースで、届出事業者は制度に基づく義務を果たしていた。また、検査機関に怠慢があったわけではないと推測されます…それでも事故は起こってしまったのです。いったいどこに原因があったのでしょう。
 
中国製品のみを批判するつもりはありません。しかし、事実、中国製の事故がこうも続くと中国メーカーの安全意識の低さ、製品安全への認識に未熟な部分があるのではないかと疑いたくなるものです。
 
売れてしまえば、それでいい。安いぞ、安いぞ!というメーカー側の感覚意識。一方、消費者の安全性に対する認識が高まる日本。この2国間の意識のギャップに立たされた輸入事業者は大変です。
 
中国製で気になるといえば、製品にシリアル番号が無いケースが多いということ。シリアル番号も無くして、どうやって個々の製品のトレーサビリティが取れるというのでしょうか?ざっくり作って、ごっそり売ってしまうのでしょうね。
 
ここでおさらい!電安法で定める技術基準を満足することは必要最低限。消費者の安全性に対する意識が高まる中、届出事業者におかれましては、それ以上に製品の信頼性や耐久性にも目を向けてください。
 

 

こんにちは、PSEジャパンの櫨山です。
 
今日は製品安全試験 – アブノーマル試験についてのお話をしたいと思います。
呼び名については色々な言い方があります。 他には異常試験、単一故障試験、Fault Condition Test, 等まちまちな呼び名があります。
 
製品安全試験では、製品の安全性を評価する為、実施する項目はいろいろ多岐に渡ります。
温度上昇試験、耐圧試験、絶縁抵抗試験、漏れ電流試験、入力電流試験、プラスチックの燃焼試験、等々。
試験内容の例についてはhttp://www.pse-japan.com/solution/cat03.html参照。
 
このような製品安全試験の中でも特にエキサイティングな試験がアブノーマル試験です。
このアブノーマル試験は、意図的に製品を故障状態に陥らせ、その状態に於いてでも、火災感電の危険が生じないか検証をするためのものです。
製品の故障状態というものは、想定しただけでも限りなくあるでしょう。すべて行うのは到底無理な話です。そういう訳で、この試験では、一番ピンポイントの故障状態を想定して評価する為、製品を見るエンジニアの長年の経験、感、センスが求められると言えるでしょう。
そこには、その製品の動作原理、回路、構造、使用環境すべて総合して試験が決定されます。
時には、その試験途中において、危険が付きまとうことさえあります。
 
今回はこのアブノーマル試験の一例をご紹介します。
先日、電磁誘導調理器(IHクッキングヒーター)の電気用品安全法 技術基準適合確認試験を行った時の話です。
IHクッキングヒーターは電熱機器でもあり、やはり一番神経を使うのは火災の危険(熱による危険)。動作原理的に直接火を使う訳ではありませんが、電磁誘導原理で鍋そのものからの発熱(加熱)で料理する為の機器です。
 
基板上の部品等を短絡、開放等を行い保護ヒューズが確実に切れる試験、温度センサーの故障、開放ももちろん行いましたが、いよいよ最後のメインイベントは空焚き状態の後確実に温度保護(自己診断)機能が働き、入力が制限され、空焚き状態がストップするかどうかの試験の時の話です。
 
試験鍋に水を入れない状態でしばし空焚き状態で加熱・・・(写真の状態です。)
 
3分も経たないうちに鍋底は赤熱してきます。その状態で、更に布巾等を鍋の中に入れ忘れた状態を想定しチーズクロスを鍋の中に投入。すると瞬時にチーズクロスから発火。
(写真の状態の通り、炎があがります。)
 アブノーマル試験(電磁誘導調理器)空焚き.jpg
結構、厳しい状態に陥ります。
空焚き+布巾の置き忘れの二重の異常状態の想定、また、製品の必要機能(調理に必要な温度を下げられない)から、この状態を不適合とすることはできないアブノーマル試験結果の事例ですが、この状態は使用環境において十分想定の範囲の状況です。周りにカーテン等あれば、非常に危険な状況です。
依頼者には絶対空焚き状態にしないよう十分な注意喚起を求めました。(警告文の投げ込み、製品に警告シール、取扱説明書内での強調警告)
 
特にIH電磁誘導調理器については、ガスコンロとは違い、直接火を使って調理するわけではなく、使用者は感覚的に熱による火災の危険についての認識が希薄になると言えます。
 
皆さんも IH調理器の空焚きには十分ご注意ください。
 

PSEジャパンの櫨山 です。

 

皆様 2009新年明けましておめでとうございます。

良い新春をお迎えのことと存じます。

 

旧年中はいろいろお世話になり誠にありがとうございました。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

 

本年も景気悪化から厳しい状況が続くと思いますが、活力のある日本経済再生を信じ、明るく前向きに!

また今まで皆様から頂きました多大なるご厚情に深く感謝し、それを心の盾として本年の荒波を防いで業務に取り組んで参りたいたいと考えております。

世の中暗いNEWSばかりですが、そんなものに負けず “必死のパッチでがんばりましょう”

昨年の8月よりこのブログを始めましたが、かれこれ30を超えました。なんとか毎週1つのペースを

維持したいと思います。何か皆様のご参考になるようなトピックを中心に選んで書いていきます。

微力ながら、お手伝いできますことありましたら、何なりとお問い合わせくだされば幸いに存じます。

 

皆様 寒さ厳しい折、お体ご自愛ください。

 

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